光熱費の節約に効果的な給湯器「エコキュート」ですが、「お湯に黒いカスが混ざっている」というトラブルが発生することがあります。最初は気にならなくても、いつまで経っても黒い汚れがお湯に混ざっていたら気持ち悪いですし、「機械が故障したかも」と不安になってしまいますね。
ここでは、エコキュートから黒いカスが出る原因や対処法を紹介していきます。
目次
エコキュートから出る黒いカスは、そもそも何なのか、正体を知りたいという方も多いのではないでしょうか。ここでは、黒いカスの要因と考えられるものを紹介します。
風呂釜の配管の中には、皮脂汚れや入浴剤の残りカスが溜まってしまいます。汚れが蓄積すると、湯張りをするときにお湯と一緒に汚れが剥がれ落ちて、黒いカスとなってお湯に混ざってしまうのです。皮脂汚れや入浴剤の残りカスは、茶色や白っぽい色をしていることが多いのですが、蓄積して酸化すると黒や焦げ茶に変色するため、黒いカスになります。
エコキュートと風呂の配管が接続されている部分には、ゴムパッキンやゴム管が使われています。ゴムパッキンやゴム管は年々劣化していくため、長期間エコキュートを使い続けていると、湯張りのときにゴムが少しずつ剥がれてお湯に混ざり、黒いカスとなって出てくることがあります。
エコキュートの配管の内側には、銅を使っている箇所があります。どんなにお手入れをしていても、銅というのは長年使い続けていると錆びてくるので、錆が剥がれてお湯に混ざってしまうことがあります。
黒いカスが出たときは、原因を改善するための対処法を行わなければなりません。そのため、黒いカスの正体だけでなく原因も知っておく必要があります。ここでは、黒いカスが出る原因を紹介します。
エコキュートには、もともと残り湯によって自動で配管洗浄をする機能が搭載されています。この機能により、定期的に配管の掃除ができてはいるのですが、洗剤を使っていないため、完全に汚れを取り除くことはできません。そのため、エコキュートの自動洗浄だけでなく、自分でも3ヵ月に1回は洗浄剤を使ったお手入れが必要です。もし、3ヵ月以上お手入れをしていない場合は、風呂の配管のお手入れ不足が黒いカスの原因だと考えられます。
機械の部品は、どんなものであっても劣化します。特に、エコキュートはお湯や残り湯が内部を循環する機械なので、銅やゴムパッキンが劣化しやすいです。経年劣化はお手入れで防げるものではないため、長年使い続けたことによる劣化が原因だと考えられます。
黒いカスは体に害を与えるものではありませんが、黒いカスが浮かんでいるお風呂に入るのは気持ちの良いものではないでしょう。ここでは、黒いカスが出たときの対処法を紹介するので、原因に合わせた対処法を実践してください。
湯垢のような黒いカスが浮いているのであれば、風呂釜の配管を洗浄してみましょう。エコキュート用の配管洗浄剤もありますが、購入するまでに手間がかかるので、ドラッグストアなどで販売されている市販の配管洗浄剤を使うのがおすすめです。浴槽の循環口より、5cmほど上までお湯もしくは水を張り、一ヶ所に固まらないように配管洗浄剤を入れて5分ほど追い炊きをします。追い炊きが終わったら、10~15分ほど放置し、溜まっているお湯を排水します。
浴槽に残っている薬剤をシャワーなどでしっかり流したら、もう一度循環口の5cmほど上までお湯または水を溜め、再度10分程度追い炊きをして配管内をすすぎます。追い炊きが終わったら排水をし、最後に浴槽内を洗えば、配管洗浄完了です。配管洗浄剤で掃除をすれば、皮脂や水垢、入浴剤の残りカスをしっかり洗い落とせるので黒いカスも出なくなります。また、配管洗浄剤には除菌効果もあるので衛生的にも1ヵ月に1回を目安に掃除をしましょう。
真っ黒で硬いカスや錆汚れは部品の劣化によるものであり、洗っても落とせないので、部品を交換するしかありません。もし、風呂釜の配管の汚れと区別が付かない場合は、1回配管洗浄をしてみてください。それでも黒いカスがなくならない場合は、業者に点検をしてもらい、必要があれば部品交換をしてもらうと良いでしょう。
お湯の中に黒いカスが混ざっていたら、水道やエコキュートに異常が起こったのかと慌ててしまうかもしれません。しかし、基本的には汚れもしくは部品の劣化なので、対処をすればすぐに改善できます。エコキュートの黒いカスは、日頃のメンテナンスで十分対応可能です。しかし、機種の劣化や汚れがしつこい場合は、業者に頼った方が良いでしょう。
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