導入コストが20~70万円と高いエコキュート。
できれば長く使いたいですよね。
実際エコキュートはどのくらいで寿命となるのか、まとめました。
できるだけ長く使うためのポイントや、逆に寿命を縮めてしまう原因についても解説します。
目次
寿命について話す前に、エコキュートの歴史に少し触れていきます。
エコキュートは比較的新しいタイプの給湯機で、最初に商品として発売されたのは2001年でした。
つまり、エコキュートの歴史は長くはありません。
寿命についての情報も、ここ10年ほどで少しずつ集まってきたのが現状のようです。
近年は、SNSなどでエコキュートの寿命について情報発信をする人も増え、現状が見えてきました。
SNSで見てみると、おおむねエコキュート設置10年を経過した頃から不具合が出てくるケースが多いようです。
「操作パネルなどでエラー表示が出てくるようになった」との報告が、10年目以降に増えています。
15年を超えても不具合はないという情報もありますが、12~13年を超えてくると故障により使えなくなったという情報が増えてくるため、エコキュートの寿命は10~15年の間くらいといえるでしょう。
寿命に対してメーカー保証はもっと短い期間となります。
操作パネルについては1~2年ほど、ヒートポンプユニットは3年、貯湯タンクは5年というのがほとんどのメーカーの無料保証期間です。
保証期間を過ぎ10年を経過すると、保守用の部品類の製造が終了し、在庫が徐々になくなっていきます。
設置から10年~15年経過したエコキュートは不具合が起こっても保守部品がない可能性が出てきます。
「修理ができない=寿命」と考えた場合でも、やはり10~15年で寿命が来ると考えられます。
SNSの情報の中には、エコキュート設置後すぐに不具合が発生したり故障したりするケースがあるようです。
もちろん機械なので初期不良が発生する場合もありますが、中にはユーザーがエコキュートの寿命を縮めてしまっている場合があるようです。
エコキュートによっては、入浴剤が使えない機種があります。
また入浴剤が使える場合でも、使用できる入浴剤が決まっており、指定外の入浴剤の使用は使えないのが一般的です。
入浴剤の中には酸や硫黄、アルカリ、塩分など配管にダメージを与える成分が含まれているものがあります。
湯船に貼られた湯を保温したり加温したりするために、エコキュートでは給湯用とは別の系統の配管があります。
この配管内には浴槽内の湯が循環する仕組みとなっているため、入浴剤の成分がこの配管を傷めてしまうケースがあるのです。
入浴剤を使用する場合は必ず指定されたものを利用するようにしましょう。
屋外に設置するエコキュートは、屋外の環境の影響を受ける設備です。
海沿いなど潮風が当たるような場所では、塩害対策が施されたエコキュートを利用する必要があります。
また寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートでなければなりません。
このような機種はどうしても価格が高くなるため、一般的なエコキュートを設置してしまう場合もあるようです。
設置時の初期コストを下げられても、その分寿命を縮めてしまっては意味がありません。
エコキュートは水道水を利用して湯を沸かす装置です。
ですが、中には生活用水として井戸水や湧き水を利用している家庭もあるでしょう。
これらの水は水道水に比べミネラル分が多く含まれているケースが多く、このミネラル分が配管に溜まり故障する場合があるのです。
エコキュートの中には井戸水が利用できる機種もあります。
もし井戸水や湧き水を利用するならば、井戸水利用が可能な機種を選びましょう。
エコキュートの寿命は長くても15年と言われていますが、寿命を超えても正常に稼働するエコキュートもあります。
エコキュートも機械ですので、定期的にメンテナンスを実施し、小さな不具合をこまめに解消することで寿命が延びることがあります。
・貯湯タンクや給水口ストレーナーの汚れを落とす
・ヒートポンプユニット内の水抜き
・配管の洗浄
・定期点検
これらを実施することで、本格的な故障につながる前の不具合を見つけ修繕するようにしましょう。
定期点検は、設置工事をした業者に依頼してみてください。
給湯機は一度故障してしまうと、生活に支障をきたす設備です。
突然壊れて使えなくなると困りますよね。
ですが、突然壊れることは少なく、壊れる前に不具合や修理が必要となるサインが発信されていることが多々あります。
例えば、操作パネルに頻繁にエラーメッセ―ジが表示されたり、お湯が出にくくなったり、お湯の温度が不安定になったりします。
屋外に設置した貯湯タンクやヒートポンプユニットから異音がする場合も注意が必要でしょう。
このようなサインが出てきたときには業者に依頼して点検し、場合によっては買い替えも検討する必要があります。
エコキュート設置から10年を経過してからの不具合は、寿命の可能性もあります。
点検を実施し、修理が可能なら修理を、場合によっては買い替えも検討していきましょう。
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