エコキュートの配管はすべて設置してもらう業者にお任せと思っていませんか?
しかし業者によっては専門知識を持ったスタッフがいない場合もあります。
特にヒートポンプの配管でトラブルが起こりやすいので、どのような配管を使用しているか確認したほうがよいでしょう。
今回は、配管の種類とヒートポンプでトラブルが起きやすい理由を解説します。
併せて具体的なトラブル事例とヒートポンプ配管に使用するべき2種類の配管を紹介しますのでぜひご覧ください。
目次
4種類の配管を使用しているエコキュートですが、それぞれ特徴があります。
4つの配管それぞれの種類と特徴を詳しく解説していきます。
本体と貯湯タンクをつないでいる配管をヒートポンプ配管と呼びます。
ヒートポンプ配管は使用頻度も高い重要な配管となっています。
高温のお湯が継続的に流れている配管なので、高い耐久性が求められるのです。
外気にさらされる場所にあるので、紫外線や雨風の影響を受けやすくなっています。
シャワーや蛇口とタンクをつなぐ配管を給水配管と呼んでいます。
さまざまな種類の給湯器でも使用される一般的な配管となります。
シャワーや蛇口とタンクをつなぐ役割で、給水配管との違いは配管を通るのが水かお湯かの違いです。
エコキュートには、貯湯タンクと呼ばれるお湯を貯めているタンクがあり、そのタンクとシャワーや蛇口をつないでお湯を供給します。
浴室配管はすべてのエコキュートについている訳ではありません。
これは、主に追い炊き機能や自動保温に使用されるシステムです。
追い炊きや保温をする際に、浴室配管からお湯を回収して再び温めて浴槽に戻しています。
フルオートタイプのみについている配管となっており、貯湯タンクと給水口をつなぐ役割を果たし、浴槽のお湯が通る場所です。
エコキュートのヒートポンプ配管は毎日95℃以上の高温のお湯が流れる配管なので耐熱性がある配管でなければいけません。
しかし、適切な配管が使用されておらず、耐熱温度が低いゴム配管が使用されているケースもあります。
そのような場合、高温に耐えきれなくなった配管は破裂や破損してしまいます。
また、ヒートポンプ配管は高温に耐えるほかに外気にさらされる場所へ設置されるので、紫外線や雨風にもさらされているのです。
紫外線や雨風にも耐えられる強い素材でなければ、破損や劣化につながってしまいます。
寒冷地では、凍結にも備えておかなければトラブルにつながる可能性があります。
ここからは、ヒートポンプ配管で起こった具体的なトラブル事例を紹介します。
事例を見ると、具体的にどのような対策をすればよいかわかるのでぜひご覧ください。
耐熱性のない配管を使用したためヒートポンプ配管から水漏れした事例をみてみましょう。
ヒートポンプ配管では、95℃のお湯が断続的に流れるため、専用の配管であれば10年程度大丈夫なところ耐熱性のない配管を使用したために数年で劣化して水漏れしたのです。
水漏れの箇所によってはヒートポンプに水がかかってしまい、エコキュート本体の取り換えも必要になる場合もあるので注意が必要です。
このケースでは、エコキュートを設置した業者も適した配管を理解出来ていなかったのが原因でしょう。
寒冷地では、あらかじめ凍結を想定した対策をしているので、凍結トラブルはあまり起こりません。
一方で、年に数回しか0℃を下回らないような地域のほうが日頃から凍結を想定した対策をしないので、年に数回の場面で凍結トラブルになりやすいのです。
外気に接しているヒートポンプ配管で凍結は起こりやすいトラブルです。
凍結対策はしていなくても、冷え込むときは水を出しっぱなしにしておくなど凍結が起きないような対策は必要でしょう。
ヒートポンプ配管自体が保護されていなくて劣化してしまった事例もあります。
エコキュートに詳しくない業者の場合、配管の末端までしっかり保護されていないケースもあります。
しっかりと保護されていないために、経年劣化で断熱材が縮んで効果を発揮できなくなっている可能性もあるからです。
ヒートポンプ配管には適した2種類の配管があります。
メーカーでも推奨されている2種類を紹介します。
エコキュートに使用できる銅管は10mm以上の保湿剤がついているものです。
銅管はコストも安く、給湯配管としてよく使用されています。
集合住宅で使用する場合は、配管が長くなると取り回しが難しくなってしまいます。
架橋ポリエチレン管は、給水給湯などでよく使われている配管です。
腐食する恐れがなく、安価なのも魅力となっています。
外気にさらされるヒートポンプ配管に使用する場合は、紫外線や雨風に対する劣化防止の処置が必要です。
この記事では、エコキュートに使用される配管の種類を詳しく紹介しました。
エコキュートを長持ちさせるためには、ヒートポンプの配管は適したものを使う必要があります。
適した配管を使用しないと、トラブルの原因となり故障の原因にもなりますので注意してください。
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