「エコ給湯器ってなに?」「エコキュートの特徴は?」
ガス給湯器が古くなっているご家庭や、新居を建てるご予定の方は「エコ給湯器」の存在が気になっているでしょう。
エコ給湯器には4種類ありますが、世間では一般に「エコ給湯器=エコキュート」が普及しています。
そこで本記事では、エコキュートの特徴や導入のメリット・デメリットをまとめました。
ガス給湯器と電気給湯器との違いも解説しているので、エコキュートを導入するメリットが簡単にわかります。
目次
現在販売されているエコ給湯器は、3種類あります。
種類 | 特徴 |
省エネ型電気給湯器「エコキュート」 | 空気熱を利用してお湯を沸かすため、光熱費を大幅に抑えられる。 |
省エネ型ガス給湯器「エコジョーズ」 | 従来のガス給湯器よりも少ないガス量でお湯を沸かせる。 |
省エネ型ボイラー(石油給湯器)「エコフィール」 | 従来の石油給湯器よりも熱効率がよく、灯油代・電気代を節約できる。 |
ただし、一般的に「エコ給湯器=エコキュート」と言われるケースが多いです。
エコキュートの構成は、水・お湯を貯める「貯湯タンク」とお湯を沸かす「ヒートポンプユニット」の2つです。
お湯を沸かすためには、ヒートポンプユニットが屋外の空気から熱をくみ上げ、その熱を中のコンプレッサーで圧縮してさらに高温にします。
貯湯タンクを通して送られた水がヒートポンプユニットの熱でお湯に変わり、貯湯タンクに貯まっていく仕組みです。
エコキュートは、本体の大きさ・給湯タイプ・容量が選べます。
● 標準タイプ
● スリムタイプ
● 薄型タイプ
給湯タイプ | 本体(標準仕様)の値段 | 機能 | ||
370L
(3~5人) |
460L
(4~6人) |
550L
(5~7人) |
||
フルオートタイプ | 25万~50万円程度 | 30万~50万円程度 | 40万~60万円程度 | 自動でお湯はりする。
お湯が冷めたり、お湯が減ったりしたら自動で保温・たし湯する。 |
オートタイプ | 20万~35万円程度 | 25万~35万円程度 | – | 自動でお湯はりする。
お湯が冷めたら「高温たし湯」を、お湯が減ったら「たし湯」を押す。 |
給湯専用タイプ | 20万~30万円程度 | 25万~30万円程度 | 30万~45万円程度 | 手動で蛇口を回して給湯する。 |
多機能タイプ | 40万~50万円程度 | 60万~70万円程度 | – | 給湯以外に、沸かしたお湯を床暖房・浴室暖房乾燥機などにも使える。 |
エコキュートは、10年経過すると不具合が出てくるケースが多いです。
12年、13年経つと修理不可で使えなくなったとの声が出てきます。
15年目で初めて不具合が出るケースもあるため、エコキュートの寿命は10年~15年程度と考えられます。
エコキュートがほかの給湯器と比べてどう違うのか、ガス給湯器・電気温水器と比較しました。
エコキュート | ガス給湯器 | 電気温水器 | |
仕組み | 空気熱と電気でお湯を沸かす | ガスと電気でお湯を沸かす | 電熱ヒーターでお湯を沸かす |
エコ | ◎ | △ | △ |
光熱費 | ◎ | △ | △ |
初期費用 | △ | ◎ | ◎ |
利便性 | 〇 | ◎ | 〇 |
総合的にエコキュートが優れているとわかります。
エコキュートのメリットは、以下のとおりです。
● 4人家族なら光熱費を年間約6万円~約8万円抑えられる
● 断水・停電時にタンク内のお湯や水が使える
● 二酸化炭素の排出量が約15%削減できる
各メリットに、どのような利益があるのか見ていきましょう。
エコキュートは、空気熱エネルギーと電気でお湯を沸かすため、電気温水器の約3分の1の電力で済み、光熱費を抑えられます。
電気温水器は、4人家族であれば給湯にかかる光熱費が年間約10万円です。
エコキュートは年間約2万円と言われており、電気温水器と比べて年間約8万円も節約できます。
ガス給湯器の場合は、4人家族で給湯にかかる光熱費は年間約8万円のため、年間約6万円の節約になります。
エコキュートの給湯タンクにお湯または水が貯まっていれば、災害で断水が起こっても生活用水として使えます。
また、電気が止まって給水が停止しても、エコキュートに設置されている非常用の取水栓からお湯や水を出せます。
環境省が発表したデータによると、エコキュート1台あたりのCO2(二酸化炭素)の削減量は、年間約500kgです。
一般住宅に導入した場合は、CO2の排出量が約15%削減されるため、環境にやさしい給湯器です。
また、都市部の気温が周辺よりも高くなる「ヒートアイランド現象」を緩和する効果があるとわかっています。
エコキュートのデメリットは、以下のとおりです。
● まとまった額の初期費用がかかる
● 設置するスペースが必要になる
● お湯が足りなくなる可能性がある
デメリットを解決できる方法があるため、一緒に紹介していきます。
エコキュートは、本体+標準工事で約30万~60万円程度の初期費用がかかります。
ガス給湯器が約20〜40万円で導入できるのに対し、まとまった額が必要です。
ただし、ランニングコストを考えれば、ガス給湯器・電気温水器・石油給湯器よりもお得になるケースがほとんどです。
地域によっては、自治体の補助金制度があるため、うまく活用しましょう。
エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプユニットを置くスペースが必要になります。
ただし、狭い場所向けに薄型タイプやスリムタイプが販売されています。
見積もりや現地調査は無料でやっている業者が多いため、設置スペースが心配な方は、一度見てもらうとよいでしょう。
家族で足りる容量を導入していても、誰かが泊まりにきたとき、急に使用量が増えてお湯切れになるケースがあります。
事前に満タンに湯沸かししておくと、お湯切れを防げます。
購入時の容量の見極めは重要になるため、業者に相談しながら決めましょう。
本記事では、エコキュートの特徴やメリット・デメリットを解説しました。
エコキュートは、ガス給湯器や電気温水器と比べて、光熱費とCO2の排出量を抑えられます。
1人暮らしや家を空けるのが多い家には向いていませんが、3人以上の家族にはメリットが大きいでしょう。
多くの業者が無料で現地調査・見積もりをしているため、エコキュートの導入を迷っている方は一度お問い合わせください。
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