「オール電化にリフォームするといくらかかる?電気代はどれくらい?」
オール電化のリフォームは大掛かりになるため、設置費用に不安を抱く方は多いでしょう。
確かに初期費用は高額になりますが、必須の設備だけにすれば何百万円もかけずに設置できます。
本記事では、オール電化のリフォームはいくらかかるのかをはじめ、電気代や見積もり時の注意点も解説します。
ぜひ参考にしてください。
目次
オール電化にリフォームするためにかかる費用の相場は、以下のとおりです。
● エコキュート…26万~104万円
● IHクッキングヒーター…14万~50万円
● 床暖房…35万~110万円
● 蓄熱暖房機…20万~50万円
● 太陽光システム(出力4~5kWの場合)…約115万円~144万円
オール電化にするため必須となる設備は、エコキュートとIHクッキングヒーターです。
必須の設備のみであれば、40万〜154万円でオール電化へリフォームできます。
こちらでは、それぞれの設備について解説します。
エコキュートの導入にかかる費用は、以下のとおりです。
本体価格 | 20万~70万円 |
工事費 | 6万~34万円 |
エコキュートはタンクの容量や機能によって、価格が変動します。
タンクの容量は、例えば3人家族なら370Lと目安があるため、それに従うとよいでしょう。
IHクッキングヒーターの導入にかかる費用は、以下のとおりです。
本体価格 | 6万~30万円 |
工事費(ガスコンロから交換した場合) | 8万~20万円 |
本体の価格は、ヒーターが何口か、揚げ物温度調整が付いているかなどによって変動します。
工事費に幅があるのは、電気配線とガス配管の規模によって異なるからです。
床暖房の導入にかかる費用は、以下のとおりです。
熱源機の設置 | 30万~100万円 |
パネル | ・直貼り:1畳あたり5万~8万円程度
・張り替え:8~11万円程度 |
熱源機の設置は、エコキュートを多機能タイプにすれば必要ありません。
また、床暖房のパネル(床)は、直貼りと張り替えの2パターンがあります。
今のフローリングをそのまま活かす直貼りは、費用を抑え工事期間を短縮できます。
蓄熱暖房機の導入にかかる費用は、本体価格が10〜40万円で、そこから10万円程度の工事料金が加算されます。
蓄熱暖房機とは、電気代の安い深夜電力で蓄熱レンガに熱をため、その熱で部屋を暖める設備です。
設置費用はかかりますが、深夜電力を利用するため、暖房のランニングコストを抑えられます。
太陽光発電システムを導入するための設置費用(出力4〜5kWの場合)相場は、115万〜144万円です。
なお設備費用には、以下のようなものが含まれています。
● 太陽光パネル
● パワーコンディショナ
● 配線
● 接続箱
● 発電モニター
● 架台
また調達価格等算定委員会の調査によると、一般家庭における出力1kWあたりの平均導入費用は、以下のとおりだとわかりました。
工事費 | 6万円 |
架台 | 2万3,000円 |
パワーコンディショナ | 4万4,000円 |
パネル | 17万4,000円 |
そのほか | 2,000円 |
これらを考慮すると、太陽光発電システムの設置にかかる1kWあたりの平均費用の総額は30万3,000円です。
一般的に出力4〜5kWを導入する家庭が多い傾向にあるため、倍増した額を準備しておく必要があるでしょう。
オール電化を導入するためにはまとまった費用が必要になるため、導入後の電気代も把握したうえで検討したいですよね。
ここでは、オール電化にした場合の電気代を世帯別に解説します。
関西電力のデータによると、戸建住宅でオール電化を導入した場合、毎月かかる電気代の平均は以下のとおりだとわかりました。
● 1人世帯…11,222円
● 2人世帯…14,049円
● 3人世帯…15,588円
● 4人世帯…17,416円
世帯人数が多いほど、オール電化による光熱費のメリットが大きくなります。
オール電化は関西電力のデータ、全国家庭については総務省統計局のデータ(2021年)をもとに月額費用の比較表を作成しました。
1人世帯 | 2人世帯 | 3人世帯 | 4人世帯 | |
オール電化(電気代のみ) | 11,222円 | 14,049円 | 15,588円 | 17,416円 |
全国家庭(ガス代+電気代+ほかの光熱費) | 9,134円 | 14,824円 | 16,754円 | 17,012円 |
※小数点以下切り捨て
オール電化は、1人世帯だと割高になってしまいます。
また4人世帯では、オール電化のほうが若干高い結果となりました。
あくまでも関西電力のデータと全国平均の比較ですが、使い方によってはオール電化の電気代は高くなります。
オール電化は深夜電力を上手く利用して節約できるため、日中に電気を多く使用する家庭には不向きといえます。
オール電化の導入費用や毎月の電気代を安くするコツは、以下のとおりです。
● 相見積もりをする
● 電気代の契約プランを見直す
まずは、オール電化の相場を理解しましょう。
そのために複数社に見積もりを依頼して、各社の費用を比較してください。
毎月の電気代は、契約プランの見直しで節約できる可能性があります。
電力の自由化によって新電力が増加しており、安いプランも豊富です。
オール電化の見積もりを依頼する際は、以下の内容に注意しましょう。
● 必要な設備を明確に伝える
● 200Vの電源があるか確かめる
● エコキュートの設置スペースがあるか確認する
オール電化には、必須・任意の設備があります。
任意の設備が必要な場合は明確に伝え、見積もりの時点で業者と認識の違いが生じないようにしてください。
オール電化は、必須の設備のみだと40万〜154万円で導入できます。
関西電力のデータによると、オール電化の毎月の平均電気代は3人世帯15,588円、4人世帯で17,416円です。
電力会社によっても異なりますが、電気料金プランや深夜電力を上手く利用すれば、一般家庭の電気・ガス・灯油代の合計よりも抑えられます。
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